房宙が現代刀工として、作刀に込めるその思い

日本刀は制作されるまでにとても多くの工程があり、非常に手間もかかります。今の時代は武器として見られてしまう事が多いですが、本来は精神の拠所として「守る」意味合いが本来の姿だと考えています。

自分を映す鏡として、また己を戒め、自分を磨くアイテムとして代々受け継いで頂ける様なお守り刀を本意とし、同時に私にはこれまで刀鍛冶を目指すにあたりとても多くの方々に支えられ、今の「刀鍛冶」としての自分があります。

その方々に報いる為にも、より良い日本刀を制作する事に心血を注ぎ、妥協を許さず全身全霊を持って作刀にあたりたいと思っております。

刀鍛冶の仕事は技術習得に終わりはありません。一生をかけて腕を磨いていくつもりで精進する所存です。

氏 名  下島 宙 (しもじま ひろし)下島 房宙(しもじま ふさひろ)のプロマイド

生年月日 昭和49年生まれ
出身地 東京都練馬区

1.刀工銘

下島 房宙 (しもじま ふさひろ)

由来 二十五代藤原兼房師匠より免許皆伝にあたり「」の字を頂き命名される。

2.作刀認可時期

平成10年4月 文化庁より作刀認可の承認を受ける。

3.刀工歴 

平成 5年 私立城西大学付属川越高等学校 卒業
岐阜県関市二十五代藤原兼房師匠に入門
日本刀の鍛錬及び刀身彫刻に従事する。
平成10年 文化庁より作刀認可の承認を受ける。
平成12年 新作刀展覧会 初出品 初入選
美術刀剣保存協会にて行われた「鍛冶研ぎ研修会」
研修生修了
美術刀剣保存協会にて行われた「作刀技術実地研修会」
研修生修了
平成13年 新作刀展覧会 入選
平成14年 埼玉県児玉郡神川町に鍛刀場を構え独立する。
美術刀剣保存協会にて行われた「鍛冶研ぎ研修会」
特別研修生修了
平成15年 美術刀剣保存協会にて行われた「作刀技術実地研修会」
特別研修生修了
靖國神社「鞴祭り奉納鍛錬」依頼により奉仕
平成16年 靖國神社特別展 新春刀剣展にて実演 以後毎年実演
新作刀展覧会 入選
全日本刀匠会 書記就任
平成17年 新作刀展覧会 入選
平成18年 新作刀展覧会 入選
平成20年 全日本刀匠会 関東地方支部 会計就任
平成22年 全日本刀匠会 関東地方支部 副支部長就任
全日本刀匠会 理事会計就任
平成25年 全日本刀匠会 常務理事会計就任

4.目標とする刀工及び流派

美濃伝、相州伝を基本として源清麿、志津を目標とする。